先日、拙著『Love?リノベーション』でも対談させていただいた杉本彩さんが『いい男の愛し方』を出版。現在ヒット中! 女優・タレントでありながら小説やエッセイを精力的に執筆、その生きざまも注目を集めている。
本作の刊行を記念して、対談が実現。いつも愛情深く感性豊かでユーモアにあふれる彩さんですが、これまで以上にディープな対談になりました。
最終回は『本能と知性ある女が育くむ「いい男」』です。
■婚活ブームに思うこと
杉本:私にとって恋愛は本能と知性ですから、"婚活"とかよく分からないです。この間、たまたまテレビで婚活パーティーの様子を観ていたんですけど、見ていて何だか悲しくなりました。お互いを"結婚のための商品"として見ているような場所で、恋心って生まれないですよ。
芳麗:婚活ってブームになるほど、本質からズレていってますよね。恋人や結婚相手を求めることは健全な欲求なんだろうけど......。ブームに煽られて焦って、婚活パーティーとか、婚活ビジネスに踊らされている人もいるから。
杉本:悲しいですね。
芳
麗:結婚したいけど、どうにも奥手で悩んでいる男女も大勢いますから、ひとりでこもっているよりは、「婚活しよう!」っていう波で明るく前向きになれるら
いいですけど。自分の気持ちをきちんと見つめもせずに、ただ婚活しても意味がないというか。だって、本当に愛し愛される人と巡り合いたいなら、焦らないほ
うがいい。遠回りしたほうが、結局は近道だよって思うんですけど、なかなか伝わらないですね。
杉本:血眼になって恋人を探すよりも、仕事とか仕事以外の趣味をもって、そこでの人間関係を大事にするほうがいいですよね。
芳麗:趣味も本当に自分が好きなことをやるほうがいいですよね。婚活のために好きでもない習い事を4つも掛け持ちしている人とかいたり、今、婚活ビジネスがブームですから"婚活ゴルフ"とかあるんですけど、そういうのはどうだろう(笑)
杉本:それも偶然テレビで知りました。朝の婚活ランニングとか、婚活ゴミ拾いとか、あるみたいね(笑)
芳麗:ロハス婚活とか! 「エコで出会うふたり」みたいな良いイメージですけど、間違いなく、そのゴミ拾いに身は入ってないですよね。
杉本:楽しくもないでしょうね。
■男を育てるSとMの使い方
芳麗:最後に、彩さんの得意分野である、"いい男の育て方"について教えてください。
杉本:人って、出会う相手や恋愛次第で歩む道が変わるじゃないですか。男の人もそう。女性の育て方次第で変わる。せっかく才能を持っているのに活かされずにしぼんでいく男性もいますからね。
芳麗:『いい男の愛し方』を読みながら改めて感じたのは、恋愛には、客観的な視点とか、男目線がとても大切だということ。彩さんは、それを持っているから、愛する彼に深く愛されるし、彼をいい男に育てられるんだろうなと。
杉本:客観的視点ってすごく大切だと思いますよ。仕事でも自分が何のためにキャスティングされたのか、視聴者に求められているものを客観的に見極めて表現できないとダメですよね。恋愛も同じですよ。
■理解することは、無闇にコミュニケーションをとることではない
芳
麗:先日、モテモテの男性芸人さんと恋愛対談した時も、自分の気持ちとか状態を"察してくれる女性がいい"って言ってました。たとえば、部屋に彼女が来
て、疲れている時やひとりでいたい時に、男性は自分から「静かにしといて」とか、「帰ってくれ」とはいえない。元気がないと、「どうしたの?」ってしつこ
く聞いてくる女性がほとんどだけど、本当は、静かに放っておいてくれるか、帰ってくれると嬉しい。察してほしいって。
杉本:男の人は想像以上にいろんな部分が敏感だし、女性以上に自分を理解されたい生き物だから、察してあげないとね。
芳麗:確かに。男性は女性よりも、社会的な枷も多いでしょうしね。
杉本:自分に対する評価とか、見栄とか、社会性とかいろんな枷を抱えて生きていますよね。開き直りができないというか。だから、自分の感情も素直に表せないし、言動にも制限があるし。そこを頑張っているんだなって理解してあげたいですよね。
■アメとムチを使い分けられる女になるには?
芳
麗:それと、彩さんの本を読んで、男心をつかむのはもちろん。男性を育てるにも「アメとムチ」「SとM」「押しと引き」の使い分けは本当に大事なんだなっ
て。周囲の男性もみんな言います。「押されっぱなしだと嫌になるし、引いてるだけでもつまらない」とか、「アメだけじゃなくムチも持っていて欲しい」とか
(笑)
杉本:そうなの。男の人って、いろんなことで揺らぐんですよ。だからね、具体的に方向性を提示してくれたり、自分をコントロールし
てくれるような女性を求めているんだと思う。そういう女性がいるから自分も頑張れる、強くなれるというところもあるだろうし、疲れきった自分をさらけ出せ
るっていうのもあるし。いつも深い愛とシビアな目で見ていてくれる女性がいないと、どんどん怠ける方向に行っちゃう。
芳麗:すごくよく分かります。
杉本:男の人って外では常に闘っているから、いちばんそばで正当に評価してくれて、癒してくれて、時には叱咤激励してくれる女性が欲しいんだと思いますよ。
芳麗:そういう女性こそ、男を虜にして離さないんでしょうね。そんな女性になるにはどうしたらいいんでしょう。
杉本:そういう女性には過剰な依存心はないだろうし、女性として魅力的ではあるけれど、女性である前に人として尊敬できる何かを持っているんじゃないかな。
芳麗:まさに、彩さんはそうですよね。
杉
本:私も年齢と経験が伴って、だんだんそうなっていったという感じですよ。昔から、そういう要素は根底にはあったけれど、どう表現していいかわからなかっ
たしね。恋愛に限らず、人間関係や仕事で経験を積むうちに、だんだんできるようになっていくと思います。だから、まずは、一歩踏み出してみてほしいです
ね。
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