
アイドルファンの基本アイテムといえば、昔も今も、写真集。そこで、グラビアアイドルでありながら、自身も熱心なアイドルファンとして知られる仲村みうに、"ベスト写真集"をセレクトしてもらった。グラビアアイドル自身が語る、グラビア写真集の魅力とは?
──長引く出版不況とグラビアアイドル業界そのものの盛り下がりによって、アイドルはまず、制作コストの安いイメージDVDを出し、そこである程度の"数字"が見えればやっと写真集を出せる、というのが現状のようですね。
仲村みう(以下、仲) そうですね。でも私は、出るのも見るのも断然写真集派。私の中では、"ベストセラー"って言えるほど大好きな写真集がたくさんあるんです。
アイドルにとって写真集は、「自然体の自分を見せられるもの」だと思うんですね。DVDと比べて写真集のほうが、モデルのリアリティを、より感じさせるこ
とができるんですよ。例えば写真集だと、カメラマンさんとしゃべりながら撮ることもできて、気の緩んだ何げない表情を出しやすい。映像だとカメラが回しっ
ぱなしになってて、常に演技してる状態になっちゃうんです。
──雑誌のグラビアとも違うものなんですか?
仲
違いますね!! 写真集のほうが、断然自然な表情を出せます。雑誌の場合、ページ数が限られてるから、どうしても"キメ"のカットが使われることになる。
あと私は「クールなキャラクター」っていうイメージがあるみたいで、撮影でもよく「みうちゃん、笑わなくていいから」って言われるんです。写真集ならペー
ジ数に余裕があるから、普段通りの笑顔の写真も載せられますしね。
あと、ブログでも、素の自分は出せないんですよ。ひとりで携帯カメラで撮ると、どうしても顔を作っちゃう。やっぱりスタッフさんたちとおしゃべりして心底楽しんでる顔だったり、逆に疲れちゃってる顔だったりが、リアルなんですよね。
──では、自分の写真集の中でのベストは?
仲
『制服放浪記』(07年、ワニブックス)。日本各地を放浪しつつ、ファンの方の部屋で水着撮影したり観光名所を巡ったりっていう、ドキュメンタリーチック
な作品なんですけど、かなりありのままの自分が出ています。ファンの方の間でも、この写真集の評価がいちばん高いです。
──逆に、ダメな写真集とは?
仲 アート要素が強すぎるもの。コンセプトをかっちり決めて、モデルのキャラクターも作り込みまくって、男性目線で見ても"ヌキ"の要素が一切なくアートをごり押ししていると......萎えちゃいますね。
写真集って、「本当にそのアイドルのことを好きな人」が買うアイテムだと思うんです。もともと私自身、アイドルになる前からアイドルのことが大好きで、写
真集もたくさん買っていました。今でも欲しいものは、必ず書店やネットで予約して手に入れてます。そんな私の中での"ベストセラー"アイドル写真集を、独
断と偏見で5つ挙げてみました。全部オススメですよ!
写真集の表も裏も知り尽くしたグラドル仲村みうが、おすすめグラビア写真集の魅力を教えてくれた。
(各写真集の表紙画像はこちらから)
●アイドル写真集オススメポイント その1「ギャップ」
もちろんエロいのがいいんですけど、ただエロいだけじゃダメ。普段はこんなに清楚なのに......とか、普段はこんなに子どもっぽいのに......とかいう、ギャップが大切ですね。その落差を、写真集の中でうまく表現してほしいです。
●アイドル写真集オススメポイント その2 「妄想力」
1冊の写真集の中に、ちゃんとストーリーがほしいんですよね。そうすればこちらも、何げない1カットにも過剰なまでの思い入れを込めて、勝手にいろんな妄想をしちゃいますから。
●アイドル写真集オススメポイント その3 「リアリティ」
ふとした笑顔、何げない仕草、そこからわかるその子の"素"を見たいんです。作られた表情、アーティスティックなシチュエーションもあまり必要はないですね。
●みうのオススメNo.1!! 実はエロい、キレイなおねえさん!!
谷桃子『Momoco』 【スキスキ度数 87点】
発行/学習研究社 発売/
07年3月 撮影/西條彰仁
価格/2940円
谷桃ちゃんは、今いちばん好きなグラドルです!
彼女の魅力は「近所に住んでいるすごくキレイなお姉さんが、朝さわやかに挨拶してくれたのに、夜すれ違ったら黒いキャミソールでスッゲーエロかっ
た!!」って感じ。そういうギャップの衝撃なんです。例えばこのベストショットは「小学6年生の私がお姉さんの部屋に遊びに行ったらたくさん遊んでくれ
て、でも疲れたお姉ちゃんはソファで眠りこんじゃった」、そんな状況です(笑)。普段は清楚な服装なのに、部屋着はこんなにも無防備でエロい。そんな妄想
をかき立ててくれるこの写真集は、彼女のベストワークだと思います。でもこれ、表紙は肌を出しすぎててよくないんですよね......。最近の谷桃ちゃん
の写真集にもいえるんですけど、「夜会ったらエロかった」のほうばかりで、ギャップがないんですよ。私がもし彼女の写真集を作るとしたら、表紙は「ス
ウェット着てコンビニへ」。でも中身はエロい。これで行きます!
●ハミ尻が超リアル
池脇千鶴『月刊 池脇千鶴』【スキスキ度数 97点】
発行/新潮社 発売/06年
6月 撮影/藤代冥砂
価格/1575円
数あるアイドル写真集の中でいちばん好きです。「この人ってこんなにエロくて可愛かったの?」って新たな池脇さんの一面を見せられて衝撃を受けました。
「生っぽいエロさ」がひしひしと伝わってくるんです。すっぴんだし、足のアザも修正してないし、とにかくリアル。お尻がハミ出してるし、ブラが透けてるの
もまったく気にしてない。「ここまでカメラの前で自然になれるものなの?」って思います。普通アイドル写真集の自然体って「気が抜けた瞬間を切り取ること
で見せるもの」なんですけど、池脇さんの場合そんなテクニックを使ってるように見えない。演技にも見えないし、たとえ演技だとしてもすごい......。
いわゆるグラドルっぽい洗練されたプロポーションではないんですけど、逆にそこがリアルでいいですよね。私、写真集を見る時はいつも流れに沿って勝手にス
トーリーを妄想するんです。でもこれは妄想を差し挟む余地がないほど、一枚一枚に衝撃を受けました。
●加護ちゃんにはピュアでいてほしかった
加護亜依『月刊 加護亜依』【スキスキ度数 67点】
発行/新潮社 発売/09年1月
撮影/笠井爾示 価格/1890円
私、加護ちゃんの大ファンで、ハロプロ時代の写真集は全部持ってるんですよ。でもこの写真集に関しては「なんで脱いじゃったの?
露出しなくていいのに」って痛々しくて、見てて切なくなります(マジで涙ぐむ)。加護ちゃんの魅力は"ロリ巨乳"だと思いますけど、でも昔は胸を衣装で隠
してて、その"見せないエロさ"が良かったんですよね。フリフリのアイドル衣装で覆い隠された、あの胸の揺れが良かったのに!この一枚は、ベッドの上でス
トレッチしてるっていう設定です。あくまでも私の中で、ですけど(笑)。足の裏が汚いのが、リアルでいいですよね。だけど胸が見えちゃってるのに、やっぱ
違和感が......。ほかにも、全身をビショ濡れにされたりベッドの上でセクシーな表情を見せたりしてますけど、そんなことしなくていいよ、エッチな顔
なんて作らなくていいよ加護ちゃん、って思っちゃいます。加護ちゃんの子ども子どもした面が見たいんだけど......でも今の彼女も受け止めないといけ
ない。ファンとして葛藤の一冊ですね。
●ペットにして抱きしめたい
小池里奈『里奈色4 seasons』【スキスキ度数 82点】
発行/学習研究社 発売/
09年1月 撮影/唐木貴央
価格/3150円
里奈ちゃんの"少女感"が満載の作品ですね。このカットは、思いっきりジャンプしすぎて、まさか自分のおなかがこんなに見えるとは思ってないっていう無邪
気さが最高です! 若さが溢れてて、「寒いけど楽しい」っていう気持ちが伝わってくるんですよね。私も撮影で、雪が降る中、真冬の海に繰り出したことがあ
ります。ほんと寒くて、死にそうになりました......。でも、彼女の笑顔は心から「雪の中で遊んでて楽しい!」っていう表情ですよね。私、写真集を見
るときって、モデルさんの「足の指」によく注目するんです。つらいポーズだと力が入って、指が開いちゃうんですね。開いてないと「あ、無理してないんだ
な」って思うんです。そういう意味で、この写真集の彼女は、耐えたりしてる様子がなくて自然なんです。ほんとに子犬みたいに純粋ですよね。ペット感覚で愛
でたくなる、彼女はそんな存在のアイドルです。
●アッキーナの本質は"現代っ子"
南明奈『373-16-20』 【スキスキ度数 78点】
発行/集英社 発売/09年
5月 撮影/熊谷貫
価格/2940円
アッキーナの体で好きなパーツは、肩口の骨ライン、ですね。私、骨フェチなんですよ。鎖骨から肩にかけての骨のつながりがキレイに浮き上がってる人がいる
んですけど、彼女の体はまさにそれ。首と骨の鎖骨のくぼみに水を入れて、メダカを泳がせたいです(笑)。彼女のイメージは、手足が長くて背が高くて顔が
ちっちゃくて、っていう、いわゆる"現代っ子"。同年代の女の子の代表という感じです。だから、マルキューに行ってウィッグをつけてたり、今風のファッ
ションで元気いっぱいにジャンプしてる写真があるこの写真集が、いちばんアッキーナの本質的な魅力を伝えられてるなって思います。ハタチを迎えて大人に
なったんだから肌の露出も多少はアリだと思うし、普通のグラビアっぽい写真に織り交ぜてアートっぽいオシャレな要素をスパイス的に入れているのも、かなり
アッキーナの素の部分に近いんじゃないかな。
(構成=岡島紳士/撮影=渡部幸和/ヘア&メイク=西村恵[マービィ]/『サイゾー』7月号より)
写真集,アイドル,仲村みう,グラビア,モデル
Ranking!